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オールインワンゲル情報局

オールインワンゲル、薬用とそうでないものどちらを選ぶ?

      2016/03/19

オールインワンゲルに限らず、スキンケアコスメは

「薬用」と書いてある化粧品と、そうでない化粧品があります。

「薬用」化粧品には「医薬部外品」という表記が必ずついています。

 

実はこの表記の違いは、

「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」

という法律に基づいています。

 

すべての化粧品や医薬品などについて安全性を確保するために、

化粧品を製造、販売する業者の要件や使ってはいけない成分、

配合量の上限などを規定した法律なんです。

 

現在の通称は「医薬品医療機器等法」ですが、以前「薬事法」という名称でしたので、

今でもこちらのほうがなじみがあるかもしれませんね。

 

この法律の規定により、「薬用化粧品」は「医薬部外品」とされ、

そうでないものは普通に「化粧品」と分けられています。

では、化粧品と薬用化粧品=医薬部外品の違いは何でしょうか。

 

化粧品とは

この法律には、

人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、
又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、
身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、
人体に対する作用が緩和なもの

と規定されています。

短く言えば、「体をきれいにしたり、美しく見せたり、

健康に保つために塗ったり振りかけたりするもので、ごく穏やかな作用のもの」です。

 

最後に「人体に対する作用が緩和なもの」とありますが、

これが症状に対する治療をしたり、

人体の機能を著しく向上させるほど体に作用するものだと、

化粧品としては逆に怖くて使えないですよね。

そういうものは安全性を確保するため、

医師や薬剤師の指導の下で使う「医薬品」として規定されています。

 

基本的には、私たちの体の機能や見た目を大きく変えない範囲で、

(とはいえアイシャドウやアイラインなどは大きく変わりますが)

健康と美容を維持するために、

また自分の楽しみのために使うものが化粧品にあたると考えていいでしょう。

 

医薬部外品とは

条文を簡単にまとめると、このようなものとなります。

本来の条文は、下のほうまで読むと出てきます。

 

・吐き気や口臭、体臭の防止、あせも、ただれなどの防止、脱毛や育毛をするもの、

 ムダ毛処理のためのもの、害虫、害獣から守るためのもので、

 治療や体の機能を大きく変えるためには使わないもの

・治療、診断、予防、また体の機能に影響を及ぼすためのもので、

 厚生労働大臣が指定するもの

 

実際の条文には、

次に掲げる物であつて人体に対する作用が緩和なものをいう。

一  次のイからハまでに掲げる目的のために使用される物(これらの使用目的のほかに、併せて前項第二号又は第三号に規定する目的のために使用される物を除く。)であつて機械器具等でないもの
イ 吐きけその他の不快感又は口臭若しくは体臭の防止
ロ あせも、ただれ等の防止
ハ 脱毛の防止、育毛又は除毛

二  人又は動物の保健のためにするねずみ、はえ、蚊、のみその他これらに類する生物の防除の目的のために使用される物(この使用目的のほかに、併せて前項第二号又は第三号に規定する目的のために使用される物を除く。)であつて機械器具等でないもの

三  前項第二号又は第三号に規定する目的のために使用される物(前二号に掲げる物を除く。)のうち、厚生労働大臣が指定するもの

とあるのですが、法律の独特の言い回しがあってとってもわかりづらい…。

「前項第二号又は第三号に規定する目的のために使用される物」という表現が3回出てきます。

これは、「医薬品」の定義に出てくるのですが、

人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物(第二号)
人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物(第三号)

です。
つまり、私たちの体に対し、変化させる目的で何らかの作用があるものです。

何が違うのか?

もう一度確認しましょう。

医薬部外品は「不快感などを緩和したり、育毛、除毛を行うもので体の機能に影響を及ぼさないもの」

「治療や体の機能に影響を及ぼすもので、厚生労働大臣が指定するもの」です。

 

2つ目を太字にした理由は、こちらのほうがとても重要だから。

つまり、体に作用する成分のうち、

厚生労働大臣が指定した成分を使うことができるのが医薬部外品なのです。

ちなみにこの成分を使用した場合は、

パッケージにそのことを記載しなければならないことになっています。

 

たとえば薬用のオールインワンゲル、

メビウス製薬の「ホワイトニングリフトケアジェル」には、

【有効成分】
グリチルリチン酸ジカリウム、プラセンタエキス(1)

という風に記述があります。

グリチルリチン酸ジカリウムは、

抗炎症作用があるとして広く用いられている成分でもあります。

 

ほかに美白有効成分ですと、「ビタミンC誘導体」「アルブチン」も、

美白をうたう薬用化粧品でよく見かけます。

また、肌荒れ対策のハンドクリームやボディクリームには、

「尿素」が登場することが多いのではないでしょうか。

 

こういった、以前は「医薬品」として規定されていたけれども、

作用が極めて穏やかなために、

化粧品にも使えるようになったのがこれらの指定成分。

そして、これらの成分を配合したのが「医薬部外品」=薬用化粧品です。

 

ただ医薬部外品になったからと言って、

効能効果を大きくアピールできるかといえばそうでもなく、

こちらには一定のガイドラインがあります。

 

例えば美白なら、かならず

「メラニンの形成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」

という付記をつけなければならなかったりします。

 

ちなみに、この例ですと、「」内の文は一字一句変えてはいけないという、

それほど厳しい規制があるのです。

 

まとめ

薬用化粧品が化粧品に比べて劇的に効くか、

シミが薄くなるかといえばそうでもないのです。

劇的に変わるほど一気に作用するものならば、

「医薬品」にしなければならないのですから。

 

製品を選ぶ際に、この成分が配合されているかどうかを参考にはできるでしょう。

とくに、ホワイトニングコスメを探しているときはなおさらです。

 

ただ、指定成分以外にも、さまざまな成分が化粧品には使われています。

また、それぞれのメーカーは独自の成分を開発し、

中には厚生労働大臣の指定を受けようとしているものもあります。

 

保湿やアンチエイジングの分野においては、

まだまだその差が付きづらい状況。

それでも、将来は様々な成分が薬用化粧品として使えるようになるかもしれません。

ユーザーである私たちは、なかなか目が離せませんね!

 - オールインワンゲル